実は高額な賞金を付けたeスポーツの大会って、開催までのハードルがなかなか高かったんです。知名度の低かったeスポーツに高い賞金を提供する企業が少なかったというのもありますが、別の理由もありました。日本の景品表示法では景品額の上限が決まっています。つまり、eスポーツが高い技術を競う大会ではなく、単なるゲームの宣伝活動とみなされれば、景表法の上限規制を受けることになり、高額賞金大会は開けないのです。

この辺りの判断はグレーな部分もありましたが、先日、日本eスポーツ連合(JeSU)が関係省庁と調整した上でガイドラインを発表しました。要するに、一定の条件を満たせば、プロ・アマ問わず高額賞金eスポーツ大会は景表法などの違反にはならないという内容です。きちんとした形で大会が開かれるようになるのは、大きな1歩です。

(EVA=プロチームマネジャー、月~金曜連載)