連勝と連敗は、ペナントレースの醍醐味(だいごみ)だろう。巨人が26日のヤクルト戦の逆転負けで今季2度目の6連敗に沈んだ。直前は18日阪神戦まで7連勝で猛進していただけに、もったいない。連敗となればチームの空気感もどんより重たくなる。キラーフレーズは「1つ勝てば流れが変わる」。厳密に言えば、「流れが変わるかもしれない」が現実的だろう。

 好打者はスランプ期間が短いと言われる。なぜだろう。ある選手は好打者の特徴として「結果が出てるときでも、悪いところに気付く。だから、どん底になる前に手を打てる」と説明した。危機管理の大原則は「有事の前に備えておく」。ピンチはチャンスであり、チャンスはピンチだ。紙一重で隣り合わせにあるから勝負はおもしろい。

 ペナントレースは勝率で最終順位を競う。確率論が重要になる。むろん、目の前の1勝がなければ、2勝目はない。だが、先の戦いを常に見据えることも必要不可欠に思う。高橋監督は敗戦後の取材で、その試合のいい部分も必ず口にする。課題、反省点だけに終始しては先がない。厳しい猛暑の中、言葉どおり厳しい戦いが続いている。負ければ終わりの高校野球とプロ野球は違う。2勝1敗でも10勝9敗でも1つ先に進むことができる。ただ、注視しなければいけないのは、残り試合数だ。勝負のときは迫っている。【巨人担当 為田聡史】