<ロッテ3-5ソフトバンク>◇8日◇ZOZOマリン

カード3連敗は免れた。ソフトバンクが苦手とする敵地・幕張で逆転勝ちした。代打今宮の逆転3ランを含む3発で白星をもぎ取った。所沢~札幌~千葉と続いた3カード連続のロード。4勝5敗と負け越しはしたが、最後のゲームを白星で締めくくったのは、チームにとっては自信回復の薬となったろう。

勝ち投手は5回から2イニングを投げた加治屋だった。5月3日の楽天戦(ヤフオクドーム)以来、約3カ月ぶりの3勝目。いきなりマーティンに5号ソロを献上したが、その後はきっちり3人で切り、6回は無失点に封じた。7回、今宮の3ランが飛び出して、久々の白星を手にした。

「点を取った後だったし、ホームランはやっちゃダメですね」。先頭被弾の反省は忘れなかったが、正念場の戦線に向けて自信も芽生えてきた。「投げる感覚はよくなっています。本当の勝負はこれから。今の自分は先発が早い回に降りた時に、どう立て直すか。大事なポジションの1つと思っているのでしっかりやりたい」。

昨年は守護神森につなぐセットアッパーとして72試合に登板。31ホールドをマークした。今季はこの日で27試合目。立場は変わったが、マウンドに立つ限り責任の大きさは変わらない。「やるべきことをしっかりやっていきたい」。この日の逆転劇のように、破壊力ある打線は頼もしい。どこで投げようと気の抜けるポジションはない。「去年とはまた違ったところを任せてもらっているので、意気に感じてやっていきたい」。手にした白星が、右腕にも良薬になったようだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】