巨人アダム・ウォーカー外野手(31)が来日2年目で奮闘している。開幕こそ2軍で迎えたが、4月14日に今季1軍昇格を果たすと、初スタメンの16日中日戦の1打席目で1号2ラン。以降は主に代打要員で存在感を発揮すると、中田翔が負傷離脱した5日の中日戦からは「3番左翼」で今季初スタメン出場を果たし、3打数1安打1打点と勝負強い打撃を見せつけた。ここまで15試合で打率3割1分、2本塁打。9日のDeNA戦(新潟)でも代打で2号ソロを放つなど、長野、梶谷やオコエ、秋広らと熾烈(しれつ)な競争をしながら、懸命にもがいてきた。

米独立リーグのミルウォーキー・ミルクメンから推定年俸3400万円の“掘り出し物”として加入した1年目は、“コスパ”の良い働きぶりだった。124試合に出場し、打率2割7分1厘、23本塁打でチームに貢献した。送球を中心に守備に課題は残るものの、亀井外野守備兼走塁コーチ(現打撃コーチ)の指導を受けながら日々上達。昨年6月28日の中日戦(山形)では4回に本塁へノーバウンド送球で補殺を決めた。亀井コーチは試合後、「涙出そうになっちゃったよ。努力のたまものです」と自分事のように喜んでいた。

ただ、推定年俸1億円に上がった2年目は古巣復帰の長野や支配下復帰した梶谷、現役ドラフトで加入したオコエ、3年目にして存在感を見せる秋広ら外野のライバルがひしめきあう。左翼のスタメンは長野が2試合、梶谷が7試合、オコエが6試合、秋広が9試合、ウォーカーが7試合(9日現在)と全ポジションで最も固まっていないポジションになっている。

開幕から2軍調整となっても黙々と練習に打ち込んできた。腐らずにやれたのは、リストバンドにも刻む大切にしている言葉「POSITIVE VIBES ONLY(前向きな気持ちだけ)」の精神から。「日々、少しでも良くなるように練習をするだけだよ」と明るかった。

大事な相棒と練習を積んできた。ピンクと白の練習用グラブ。「ストロベリーミルクさ。いちごだったら何でも好きなんだ」。米独立リーグ時代に所属したミルクメンというチーム名にもあやかって、配色を決めた。「お気に入りのグラブの1つだよ」とうれしそう。“ポジティブバイブス”で今季もお決まりのホームランセレブレーション「ズッキュン砲」を連発する。【巨人担当 小早川宗一郎】

巨人ウォーカーの相棒の「ストロベリーミルク」グラブ(撮影・小早川宗一郎)
巨人ウォーカーの相棒の「ストロベリーミルク」グラブ(撮影・小早川宗一郎)