ソフトバンクの宮崎キャンプも中盤を折り返し、いよいよ仕上げの段階に入りつつある。この日、守護神オスナにつなぐセットアッパーとして期待する2年目ヘルナンデスが初のブルペン入り。直球とチェンジアップの2球種で31球。「いい調整ができている。次回は変化球を使いながらいろいろやっていきたい」と納得の表情で汗を拭った。

ホークスの24年型「勝利の方程式」はストッパーのオスナに藤井、松本裕、ヘルナンデスで構成。先発転向のモイネロに代わって、パワー左腕のヘルナンデスには首脳陣も大きな期待を寄せている。

リーグ屈指の救援陣との期待も大きい半面、心配の種もある。FA加入した山川の人的補償で西武に移籍した甲斐野の抜けた穴をどう埋めるのか、ということだ。昨季は46試合に登板し、3勝1敗、2セーブ、8ホールドの数字を残している。

「勝利の方程式」もさることながら、長丁場のシーズンで貴重な存在になるのが、5回途中から7回までの中盤をきっちり投げられる投手の存在。先発投手からマウンドを引き継ぎ、追う展開ならば傷口を広げることなく試合の流れを引き戻し、僅少差のリードはしっかり守り抜いて勝利の方程式へバトンをつなぐ中継ぎ投手だ。今キャンプでは先発陣の確立に小久保監督ら首脳陣も腐心しているようだが、試合中盤を担うブルペン整備には細心の注意を払っているようにも感じる。

又吉、津森とともに候補に挙がる7年目の尾形には練習の疲れを考慮し、12日のシート打撃登板を回避させてもいた。「(甲斐野が)抜けたのはめちゃくちゃ痛いですよ」。厳しい表情で倉野1軍チーフ投手コーチはそう言うと「でも、しっかりやっていくしかないので」と大きく息を吸い込んだ。昨季のブルペン陣は25勝14敗。防御率2・68はリーグトップだった。今季V奪回のためには、さらに上積みの数字が必要となりそうだ。【佐竹英治】

ブルペンで投球練習を行うソフトバンクのヘルナンデス(撮影・冨田成美)
ブルペンで投球練習を行うソフトバンクのヘルナンデス(撮影・冨田成美)