大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。

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メジャー15年目を迎えても、大ベテランのチームに対する献身的な姿勢は変わっていない。昨季終了後、ドジャースがジェーソン・ヘイワード外野手(34)と再契約したのも、純粋な戦力としてだけでなく、絶対的なクラブハウスリーダーとして評価しているからに他ならない。米球界では、いかに総合力が抜きんでても、過酷なポストシーズンを勝ち抜くためには、経験豊富なベテランのリーダーが不可欠と言われる。今季のドジャースで、その役割を務めるのがヘイワードと言っていい。

23年7月、打球を見つめるヘイワード
23年7月、打球を見つめるヘイワード

ブレーブス時代の10年。デビュー戦となった開幕戦の第1打席で、いきなり3ランを放ち、走攻守を兼ね備えた「5ツールプレーヤー」として活躍してきた。15年オフには、8年総額1億8400万ドル(当時レートで約221億円)でカブスへ移籍。16年には、世界一にも大きく貢献した。インディアンス(現ガーディアンズ)とのワールドシリーズ第7戦では、降雨中断中に選手だけのミーティングを行い、自ら先頭に立ってスピーチ。「我々は依然としてベストのチーム。この試合に勝てる」と同僚を鼓舞し、相手へ傾きそうだった流れを取り戻し、勝利の原動力になったと言われる。

その一方で、近年は衰えを指摘する声も多く聞かれた。22年は、故障にも苦しみ、48試合でわずか1本塁打。出場機会が激減し、8月途中には、実質的な「戦力外」となりチームから離脱。オフには、契約を1年残しながら自由契約となり退団した。

だが、まだあきらめてはいなかった。昨オフ、ドジャースとマイナー契約を交わし、春季キャンプには招待選手として参加。オープン戦で状態の良さをアピールし、開幕メジャーをつかみ取った。その結果、124試合に出場し、打率2割6分9厘、15本塁打と完全復活を果たした。ゴールドグラブ4回の名手は「どんな役割であっても、僕は準備する」と、外野すべてのポジションだけでなく、一塁もこなすなど、チーム事情を理解したうえでプレーした。

今季は、これまで主に右翼を守っていたベッツが二塁に専念することもあり、ヘイワードへの期待値も高い。12年に自己最多の27本塁打を記録した長打力にも、依然として陰りは見えていない。大谷、山本が本来の実力を発揮してポストシーズンへ進出した時、大ベテランのヘイワードが先頭に立って、世界一への案内役を務めるに違いない。【四竈衛】

ヘイワードの23年シーズンスタッツ
ヘイワードの23年シーズンスタッツ
ヘイワードの年度別メジャー成績
ヘイワードの年度別メジャー成績

◆バレル% 打球の初速が98マイル(約157・7キロ)以上、打球角度26~30度で打球を放った時を基準(速度が上がれば角度も広がる)とした指標で、統計によると打率5割以上、長打率1.500以上になる確率が高い。このバレルで打つ確率を%で表したのがバレル%。

◆スプリントスピード 1秒に何フィート移動したかを表す走力。2つの進塁時などに採用される。タイムはシーズン上位2/3を平均。