ソフトバンクが「球団史上最強」の打線を形成した。91勝を挙げる圧倒的な強さで4年ぶりのリーグ優勝を飾った今季。打者の攻撃力を表すOPS(出塁率+長打率)では、リーグトップの近藤健介外野手(31)を筆頭に上位3位まで独占。チームOPSも12球団トップで、さらにリーグ平均との比較では球団史上1位を記録する、歴史的な強力打線だった。

OPSリーグ上位3人が同一チーム
OPSリーグ上位3人が同一チーム

チームOPSは・721で両リーグトップ。12球団で唯一の7割台だった。個人別に見ると、近藤が2年連続のリーグ1位となり、2位に栗原、3位に山川がランクイン。同一球団の3人がOPSのリーグ3位までを独占は2リーグ制後初で、1リーグ時代の37年春のタイガース、41年巨人(4位まで)に次いで83年ぶり3度目の快挙。柳田の離脱があったものの、3人が強力打線をけん引した。

今季のチームOPSとリーグ平均との比率
今季のチームOPSとリーグ平均との比率

今季はリーグ平均OPSが・650の「打低」シーズン。リーグ平均を「100」として比率を出してみると、今季のソフトバンクは「111」。これはリーグ平均の約1・11倍の攻撃力ということになる。両リーグとも6球団ずつになった58年以降で比較すると、今季のソフトバンクは6番目に高い数字で、パ・リーグでは3位だった。04年に球団記録のOPS・842をマークしたが、当時は「打高」のため比率は「106」。今季は南海時代の59年に記録した「109」を上回る傑出度に。58年以前を含めても「111」は今回が初という、まさに球団史上最強打線だった。

58年以降、OPSのリーグ平均比が高いチーム
58年以降、OPSのリーグ平均比が高いチーム

ちなみに、先日の日本シリーズではDeNAに敗れて日本一に届かず。平均比率の上位だったパの3球団は、いずれもリーグ優勝しながら日本一になれなかったことになる(78年阪急=日本シリーズ敗退、18年西武=CS敗退)。圧倒的な打撃でシーズンを制しても短期決戦は全くの別物、ということがうかがえる数字でもあった。【多田周平】

(この項おわり)