第97回全国高校野球選手権(6日開幕・甲子園)で、4年ぶり3度目出場の北北海道代表、白樺学園は大会第3日の第4試合で下関商(山口)と対戦することが決まった。試合開始予定が午後3時半で、ナイトゲームとなる可能性もある。“ナイター対策”で万全を期し、前回出場の11年に続く初戦突破、さらに同校初の全国2勝を目指す。

 空いていた白樺学園の隣の枠に下関商が飛び込んだ。照準は定まった。周東拓弥主将(3年)は「3日目だし、いいコンディションで臨めると思う。自分たちの野球をやればいい試合ができる」と、気を引き締めた。

 早速、勝利への対策にも思いを巡らせた。第4試合で開始予定は午後3時半。当日の試合進行状況によっては、ナイター試合となる可能性がある。ナインの大半はナイター未経験。そんな中、経験者がいた。川波俊也捕手(3年)は「ナイターだと、ピッチャーがサインが見えづらいことがある。その時は大きな動きにサインを変えたい」。室蘭シニア時代に東京・江戸川区球場での全国大会に出場。5回途中からナイターになり、急きょサインを変更し、地面を触るなどして球種を指示したという。守備の要は頼もしかった。

 北海道勢にとっては因縁の相手でもある。63年春甲子園決勝で、北海の相手が下関商だった。北海道勢初の全国制覇を阻んだチームと52年の時を経てぶつかる。周東主将は「先輩たちの上に行きたい」。前回出場の11年は初の1回戦突破を果たしたが、2回戦で智弁和歌山(和歌山)に延長10回逆転サヨナラ負けを喫した。目標とする先輩超えへ、まずは全力で初戦突破に向かう。【保坂果那】