浜松学院(静岡)の背番号「3」の手嶋航平投手(3年)が、昨年準優勝の飛龍から4-0の完封勝利を挙げた。2回戦で4本塁打を放った飛龍の強力打線を3安打に抑えた。初の公式戦先発ながら135球で完封。チームは2年ぶりの3回戦進出を決めた。試合前の円陣で「完封します!」と宣言しての有言実行。「低めに集めて、とにかく抑えようと思っていたので良かったです」と振り返った。

 14年4月、常葉学園橘に入学したが、同年11月に浜松学院に転校した。エース徳井晟也(3年)とは、小学校時代からの幼なじみ。「一緒に野球がしたい」と決意した。規定では、転校後1年間は公式戦に出られず、今春から内野手として公式戦に出場し始めた。

 だが、中学時代から有望投手で少しずつ練習も重ねていた。掛川西との延長15回の大半、再試合を完投してこの日はベンチの徳井は「(手嶋は)すごく安定していた。同じチームでプレーできてうれしい」。手嶋は「徳井を休ませたかったので良かった。また2人で投げたい」と言った。親友二本柱は4回戦以降、相手校の脅威になりそうだ。