2年連続出場を目指す八王子学園八王子(西東京)が28日の早実との準決勝(神宮)に駒を進めた。

 八王子学園八王子の真骨頂の攻撃だった。4点を追う7回、安藤徳明監督が好投する相手、後山投手の攻略法を指示した。「ファーストストライクを取られるまで、振らないように」。毎回、四死球を与えていた相手投手に選球眼で重圧をかけ、先頭から3連続四死球で出塁。2者連続での代打策も功を奏し、逆転に成功した。桜井陸朗主将(3年)も高校通算16号の3ランを放ち、この回9点で試合を決めた。

 チーム一丸の総合力で勝負する。モットーは、小さくても群れで巨大な敵を倒す「ありんこ軍団」。7回の猛攻も5安打中4本が単打を重ねた。投手陣もエース米原大地投手(3年)が腰痛を抱える中、2番手で好投した古市哲也投手(3年)ら3投手でカバー。米原も初戦の中大付戦以来の登板で2回を1失点に抑えた。