来春センバツに出場する21世紀枠の各地区候補9校が15日、発表された。近畿地区は滋賀県の膳所(ぜぜ)が選ばれた。発表されたちょうどこの日に、上品充朗監督と2年生17人が修学旅行のため沖縄に出発しており、残った1年生が同校で報告を受けた。

 例年30人近くの京大進学者を輩出し、野球部からも毎年京大へ行く選手がいる、県内随一の進学校。その頭脳を生かした「データ野球」を実戦している。普段からセイバーメトリクスを用いてデータを徹底的に分析。試合で二塁手が二塁ベース後方を守るシフトを敷くなど、データを生かしたプレーで今秋県大会は8強入り。準々決勝で優勝した近江に敗れたものの、1-3と善戦した。

 今年から新しく「データ班」を作り、野球経験の無い生徒2人が入部した。2人はプレーは一切せずビデオを撮ったり、データを集計することでチームを裏から支えている。清水雄介部長(24)は「いろんな形で野球に関わる、携わる人が増えていけばいいなと思っています」と話した。

 今回各地区の候補となった9校の中から3校が21世紀枠で出場。選考委員会は来年1月26日に行われる。