関東地方や福島県の高校で大量の野球道具が盗まれた事件で、埼玉県警は11日、窃盗罪などで公判中の無職大崎晋太朗被告(20)ら男2人による窃盗被害を、昨年8月までの1年半に茨城、栃木など5県の23高校でボール約1万個、バット約30本など計約330万円分確認したと明らかにした。このうち押収したボール約4000個などは高校に返還した。

 捜査関係者によると、大崎被告らは盗んだボール数千個をフリーマーケットアプリ「メルカリ」などに出品し、約75万円を得ていた。県警は購入者4人から約1800個を回収。ほかに河川敷に捨てられていた約2300個を押収していた。

 メルカリは、盗品と知らずに買っていたとして、ボールを押収された購入者に代金を全額補償した。同社は偽ブランド品や盗品の購入者に対し、出品者との間で解決できない場合などは補償しているという。