彦根東が9年ぶり4度目のセンバツ出場を決めた。同じ滋賀の膳所が21世紀枠での出場が決まり、近江の選出も有力だったため微妙だったが、見事に選ばれた。村中隆之監督(49)は「ドキドキしてました。滋賀から3校選んでいただき、県勢が少しでも長くプレーできるように3校とも力を出せれば」と県勢初の3校同時出場に燃えた。

 同校は、彦根城の外堀と内堀にはさまれた場所にあり、学校のグラウンドでの打撃練習はできない。近くのバッティングセンターを借りて行ってきたが、そのバッティングセンターが昨年末に閉鎖。現在は週末に他校のグラウンドなどを借りて打撃練習するなど工夫して練習を積み重ねてきた。

 高内希主将(3年)は「他校などいろいろな方に支えてもらい、逆に恵まれていると思う。チーム一丸になれば強いチームにも勝てると信じているので、チーム力で勝負したい」と、昨夏の甲子園で挙げた1勝を超える2勝以上を目指す。