“親子鷹”の八王子学園八王子が10-0で5回コールド勝ち。3年ぶりの甲子園へ、いいスタートを切った。

 盗塁やエンドランなど足を絡め、毎回得点で大勝した。安藤徳明監督(56)は「初戦で堅くなると思っていた。堅い割には我慢してやってくれた」と選手をたたえた。

 息子・安藤大斗主将(3年)は7番二塁で先発出場し、3打数2安打1盗塁。「八王子学園八王子の野球ができた」と汗をぬぐった。

 スタンドで見守った母・文子さんは、中学校保健体育の教員。授業を終え、急ぎ駆けつけた。「八王子学園八王子に進学を決めた時、『親子で一緒に野球をできることは幸せ。しっかり満喫しなさい』と伝えました」と当時を振り返り、息子の成長した姿に涙を浮かべた。

 次戦は強豪、佼成学園と15日に対戦する。安藤監督は「次が大きな山。甲子園に出場した2年前も(清宮擁する)早実に勝ち、勢いそのままに優勝できた。今年もそうなってくれれば」と期待を込めた。