弘前東が11-4(8回コールド)で青森商を下し、4季連続の東北大会出場を決めた。1番木村愁平右翼手(3年)が4打数3安打2打点に3得点の活躍。山口直人投手(2年)が力投し、7回まで4安打1失点とゲームをつくった。青森私立の上昇株が東北大会常連に成長した。

木村は初回、三塁前にバントヒットで出塁。続く須藤滉生(3年)の左越え二塁打で先制のホームを踏んだ。3回にも先頭打者として左前打で出塁。6回表に1点を返されたが、その裏2死二、三塁で2点中前打を放ち7-1と突き放した。葛西徳一監督(34)は「相手に流れが傾きかけたが、あの2点が大きかった」とたたえた。木村は3安打1四球で5打席中4打席出塁。1番の役割を果たし、勝利を引き寄せた。準決勝の青森山田戦は無安打だったが、3つの四球で出塁し「四死球でも何でも出塁するのが1番打者。選球の練習もしているし、選球眼は自信がある。東北大会でもいい結果を残したい」と声を弾ませた。【北村宏平】