連合チームが粘りを見せた。富士東に1回に2点、3回に1点取られたが、それぞれ裏の攻撃で取り返し、4回裏まで同点で食らい付いた。5回には2番手投手の大庭が打たれ、4点のリードを許した。これが響き、3点差の敗退。しかし試合後、泣き崩れる選手は不在。取材を受けるころには笑顔が戻り、戦い抜いた充実感を漂わせた。

今春、磐田北を加えた3チームで戦った後、佐久間と遠江総合の2チームで練習を継続。週末しか合同練習ができなかったが、各自の平日練習で技術を磨いてきた。その成果で山口遼太監督(佐久間)は「5、6点は取れると思っていた」と振り返った。この日の采配ミスを認めつつ「目立ったミスがなかったのは良かった」と安心していた。

中嶋顕也主将(佐久間3年)は「連合チームだからと小さくならず、勝つために、妥協せずにやってきた」と胸を張った。6月に部員登録した森下和也外野手(遠江総合3年)は、1年時に野球部だったが、同年秋に水泳部に転向。だが「連合チームの力になれるのなら」と、今夏の大会後、野球部に戻ってきた。山口監督は「森下を中心によくやってくれた」と笑顔。両チームとも部員不足のため、今後の活動は未定だが、統合チームとしての夏の第1歩を力強く踏み出した。【倉橋徹也】