旭川大高が令和の甲子園一番乗りを決めた。

昨年と同一カードとなった決勝でクラークを9-0で下し、2年連続9度目の代表を決めた。3回に4番脇田悠牙中堅手(3年)の適時打などで3点を先制。4回にも3点を奪い大差をつけた。9年ぶり出場の昨夏甲子園は、史上初のタイブレークの末、佐久長聖(長野)に4-5で惜敗。悔しさを知る持丸泰輝主将(3年)がチームをまとめ、北北海道大会では07、08年の駒大岩見沢以来、史上4校目となる史上4校目の連覇を達成した。

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序盤から、たたみかけた。1回1死二、三塁、4番脇田悠牙中堅手(3年)の先制適時二塁打などで3点を先制。4回には2死三塁から5番富田康太二塁手(3年)が放った左中間2ラン含めて3点を加点し、突き放した。8回までに計11安打9得点と打線がつながった。

旭川大高は夏の甲子園に、過去8度出場。昭和(43年=前身の北日本学院、55年)平成(5、9、12、15、21、30年)と令和(元年)の3時代で、夏甲子園出場を決めた。

昨年の聖地では佐久長聖(長野)と対戦。延長13回から甲子園史上初となるタイブレークに突入し、延長14回、4-5で惜敗した。今夏の聖地では、93年以来26年ぶりの1勝を目指す。

◆旭川大高 1898年(明31)創立の私立校。特別進学コース、スポーツ教育コースなどがあり、生徒数490人。野球部は64年創部で、部員は69人。甲子園は夏8度出場で80年の3回戦進出が最高。主な卒業生は元近鉄の鈴木貴久(故人)陸上男子400メートルリレーの北京五輪銀メダリスト高平慎士、柔道女子78キロ超級のリオ五輪銅メダリスト山部佳苗。所在地は旭川市永山7条16丁目3の16。阿部敏校長。

◆北北海道大会の連覇 旭川大高で4校目。直近では駒大岩見沢が南・北空知地区統合で北北海道に編入した直後の07、08年に達成した。最多は旭川龍谷の3連覇(73~75年)で、76、77年には釧路江南が連覇している。ちなみに、旭川大高の夏甲子園9度目出場は、同校が持つ北北海道勢の最多出場回数を2年連続更新となる。

◆18年甲子園VTR 佐久長聖(長野)との初戦は3-4の9回に9番中筋の適時二塁打で同点に追い付き、延長に突入。12回までに決着がつかず、13回甲子園史上初のタイブレーク(無死一、二塁から)に突入した。13回はともに無得点で14回表に無死満塁からニゴロで1失点。その裏は三ゴロと併殺で無得点に終わり、4-5で敗れた。

▼北北海道勢の夏甲子園出場回数は旭川大高の9回(19年を含む)が最多で、以下、旭川龍谷6回、旭川工と帯広三条5回となっている。