昨夏王者の常葉大菊川が、快勝で13年連続の16強入りを果たした。

初回に相手投手の4四死球に乗じて2点を先制。続く2回には、早々と勝負を決定づける。1死一、二塁から3番諏訪隼人内野手(3年)が公式戦2号となる右翼越え3ランを放つなど、4点を追加した。序盤に大量援護を受けたエース伊藤勝仁(3年)も9安打完封の力投で応え、最後まで静岡市立に反撃を許さなかった。

一方で、3回以降は打線が沈黙。無得点に終わり、高橋利和監督(33)は「どんな状況でも勝てたことは良かった。ただ、一気に畳み掛けられない。本来の(常葉大菊川の)野球ではない。もっとピリッとさせたい」と、桐陽との4回戦に向けて気を引き締めた。【前田和哉】