岡山学芸館が作新学院・林勇成投手(3年)を打ち崩すことができず、3回戦で姿を消した。

10日の広島商戦で、顔面に打球が当たり、左顔面骨骨折と診断された丹羽淳平投手(3年)は、この日先発出場。制球が定まらず3回5失点でマウンドを譲った。「結果を出せなくて悔しい」。その後4人の投手が継投も、作新打線を押さえ込むことができなかった。打線は振るわず、林の前に7回までノーヒット。投球フォームを修正した丹羽は、9回に再びマウンドへ上がり、無失点に抑えた。「9回は絶対に抑えてやろう。気持ちを入れて投げようと思った」と意地を見せた。

ケガの状態について「痛みはない。医者も出場許可を出してくれた」。負傷した直後は顎が動かず、食事は少しずつしか食べることができなかった。だが、試合の2日後には腫れが引き、13日には打撃練習に参加。14日に投球練習を再開した。

丹羽は「自分1人では(試合に復帰することは)できなかった。いろいろな人に支えてもらって先発できた。感謝している」と話した。【南谷竜則】