青森山田が宿敵・八戸学院光星との「青森頂上決戦」を8-5の逆転で制し、3年ぶり12度目の夏王者に返り咲いた。先発したプロ注目右腕・小牟田龍宝(3年)は5失点降板も、6回から引き継いだ高橋主樹投手(3年)が4回打者12人をパーフェクトに封じる完全救援。打っても6回に同点適時打、8回にはダメ押しスクイズを決めた。不振だった4番平野時矢内野手(3年)も同点の7回に値千金決勝ソロ。「打倒光星」に燃えたナインが、最後の直接対決で雪辱を果たした。青森県代表として、8月9日からの東北大会(宮城・石巻市民球場)に臨む。

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八戸学院光星は初の夏3連覇に届かなかった。1-4の5回無死、中沢英明主将(3年)が「1点ずつ返そうと、1発は狙わずにつなぐ気持ちだった」と中前打で口火を切り、小牟田から4安打3四球などで4得点し、1度は逆転に成功した。しかし6回以降は高橋に完璧に抑えられ、決勝ではライバルに2勝8敗となった。仲井宗基監督(50)は「ミスは出てしまったが、秋の県大会初戦でコールド負けしたチームが頑張って、良いチームになってくれた」と、選手の奮闘をたたえた。

▽八戸学院光星・森木光汰朗投手(3年=2番手で5回4失点。7回に2者連続本塁打を浴びる)「あとアウト9個を1個ずつ取りに行ったが、警戒していたバッターに打たれてしまった。自分の詰めの甘さが出てしまった」