昨夏県4強の市原中央が接戦の末、暁星国際を下し初戦を突破した。

主将の保谷優太一塁手(3年)が意地をみせた。同点の8回1死一、三塁。初球の内角変化球を振り抜き勝ち越しの左前適時打を放った。「ミスばかりしていた。やるしかないと思っていました」と保谷。序盤の好機で盗塁死や犠打を決められずチームを勢いに乗せられなかった。勝利を決める殊勲打に笑みがこぼれた。

投げては昨夏も背番号1を背負った入口翔太投手(3年)が6回から無失点救援。8回1死満塁のピンチもしのぎ、その裏の勝ち越しにつなげた。昨夏の準決勝(八千代松陰)で先発もチームを勝利に導けなかった。「初戦で負けるわけにはいかなかった。エースとして流れを作りたかった」と粘投を振り返った。

次戦は甲子園出場経験のある木更津総合が相手。滝田優司監督(38)が「初めて甲子園という言葉を口にした」と保谷や入口ら主力への期待は高い。入口は「昨年のリベンジを果たしたい」と強豪校撃破に意欲をみせた。