鶴岡東の石川県出身「5番左翼」吉田陸人(3年)が、攻守に活躍し石川県勢を破った。

1-3の3回2死満塁、低めの変化球を捉えて中前へ2点同点打。「先制したのに、あっという間に逆転されて焦ったけれど、チャンスで打てて良かった。石川県の方や友達もテレビで見てくれているので結果を出せて良かった」。守備でも6回に左翼から1バウンドでストライク返球。日本航空石川のベンチ入りメンバー唯一の石川県人で友人でもある二塁走者の竹下を刺し「1点もやれない場面だったので全力で投げました」と会心の笑顔だった。

山形大会前の練習試合中に左肩を脱臼。懸命のリハビリで今大会にようやく間に合った。9日の東北大会1回戦で復帰。青森山田の最速150キロ右腕・小牟田から代打本塁打を放った勢いを甲子園につなげた3安打2打点。春夏通じて優勝経験のない東北勢で、初めて勝って高校野球を終えた。【鎌田直秀】