慶応湘南藤沢が13-6でアレセイヤ湘南に8回コールド勝ちし、県大会進出を決めた。U15日本代表を経験した慶応湘南藤沢・田上遼平投手(1年)は、5回1死満塁で2番手として登板。いきなり直球で連打を浴びたが、以降はカーブを有効に使い、緩急で打ち取り、2回2/3を2安打1失点2奪三振だった。「どんな場面でも冷静に対応できました」と振り返った。

独自大会2回戦の日大藤沢戦では、4回1/3を投げて6失点で負け投手に。大会後に右肩を痛めて3週間離脱した。「下半身を鍛えたり、走り込みをしていました」と、夏の課題であったスタミナ不足解消に励めた。体の仕組みを学ぶきっかけにもなり、ケガがプラスに作用した。

この日が、新チーム公式戦初登板となったが、医師の助言で7割8割程度にとどめた。「全く問題はないです。これから100%に上げていきたい」と前を向いた。

目標は楽天則本昂や、ヤンキース・コールのような直球で空振りが取れる投手。今も動画を見ながら、フォームを固めている最中だ。「全身全霊で投げて、チームに貢献したい。おこがましいですけど、ゆくゆくはビック3とか4とかに入れる存在になれたらと思います」。勝利につなげる投球を続け、世代注目の投手へと成長していく。【湯本勝大】