19回目の夏の甲子園出場を目指す横浜が、向上に7回コールド勝ちを収め、18年以来の夏の県大会ベスト4に進出した。

背番号「15」の1年生左腕が、先発抜てきに応えた。杉山遥希投手が6回を投げ5安打6奪三振で2失点。初回、味方の大量5得点後をしっかり三者三振で締め、試合の流れを引き寄せた。「最後まで投げきるという気持ちでいきました。結構良かったです」と力強く話した。

憧れの先輩のようになりたい-。杉山は、背番号「7」の最速148キロ左腕・金井慎之介(3年)と同じ東京城南ボーイズ出身。「フォームだったり、真っすぐだったり、変化球だったり全てがすごいです」とお手本にする存在だ。この日もマウンドに上がる前、先輩に「最後まで頑張れ」と声をかけられた。「先輩方がすごくやりやすい環境を作ってくれている。かけ声とか安心させてくれる」と発奮。気負わず、強気で投げ抜いた。

直球の最速は139キロながら、ノビを感じさせる球質。カーブやスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球も持ち味だ。村田浩明監督(35)も「ずっとここに向けて準備してきた」と高い期待を寄せる。聖地まであと2勝。杉山は「絶対に甲子園に出たいので、先輩のために頑張ります」。強心臓1年生がチームをさらに勢いづかせる。