常総学院は、5年ぶり17回目の甲子園にあと1歩届かなかった。昨年7月に就任し、初の甲子園を目指していた元プロ野球の島田直也監督(51)は「やっぱり悔しいですね」と言葉を絞り出した。

先発の秋本璃空(りく)投手(3年)が、立ち上がりに制球に苦しみ、初回に3失点を許した。

5回無死一塁からは、背番号1の大川慈英投手(3年)が2番手として登板。追加点を許さず、流れを引き寄せた。

最後に、常総学院らしい驚異の粘りを見せた。3点を追う9回2死一、三塁で秋本が左越え適時二塁打を放ち、2点を返すと球場の雰囲気は一気に盛り上がった。2死二塁で、代打の青木良弘内野手(3年)は、カウント1-2から三振に倒れ、1点及ばなかった。島田監督は「あそこまでできるなら、最後の1点をなんとかできれば。自分の責任です」と話した。