高崎健康福祉大高崎(群馬)は、9回の守備の乱れが悔やまれた。1-7の7回、5安打を重ね3点を奪い、3点差まで追い上げた。ところが、9回に4失策を犯し、一気に4失点。7点差の大敗となった。

合計では6失策で、青柳博文監督(49)は「エラーが多すぎました」と嘆いた。関東・東京のセンバツ出場枠は6。勝って4強入りなら選出を確実としていたが、かなわなかった。8強でも6校目で選ばれる可能性は残すが「切り替えて、冬、鍛えて、夏を目指す戦いを始めたい。レベルの高いチームと試合ができました。もっともっと力を付けたい。大舞台を経験できたのは、夏に向けていいこと」と話した。

投手陣のレベルアップも必要だ。1年生の左腕エース加藤達哉投手は、この日はリリーフに回った。0-3の4回から3番手で上がったが、味方の失策の後、踏ん張れずに、この回3失点。5回にはソロを浴びて降板した。「丁寧に低めを意識しましたが、相手が上手でした。直球をカットされて、変化球をうまく拾われました」と反省した。ただ、別の投手を挟んで、6回から再登板。今度は8回まで0を並べた。しかし、9回に自らのものも含む4失策で4点を追加された。

落差の大きいカーブが武器だが、来年へ向けたテーマに球速アップを挙げた。現在の最速135キロを「春には140キロにしたい」と意気込む。「そうすれば、カーブやチェンジアップが生きると思います」。新たな戦いをスタートさせる。