市和歌山の最速149キロ右腕・米田天翼投手(3年)が、花巻東の高校通算56本塁打で今大会注目のスラッガー佐々木麟太郎内野手(2年)を打ち取った。

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1回の初対決。無死一、二塁といきなりピンチとなったが、強気に押しまくった。1ボールから140キロ超のストレートで2球続けて空振りを奪うと、フルカウントからも内角140キロのストレートで空振り三振に仕留めた。続く4番のプロ注目打者・田代旭捕手(3年)も連続空振り三振に斬った。

米田は大会前の桐蔭との練習試合で内角攻めを徹底するなどで、対戦に備えてきた。佐々木麟と向き合って「一番の長所の速球で素晴らしい打者と勝負したい。速球を投げました」と振り返った。

2回に同点に追いつき、佐々木麟と2度目の対戦となった3回は、1ボールから3球連続空振りで、2打席連続三振に打ち取った。

佐々木麟相手には球速もアップする。5回の3度目の対決では、初球に144キロ、2球目143キロで追い込み、1ボールをはさんで4球目にここまでで最速の145キロで力ない三飛に仕留めた。「ギアを上げました」と米田。気合満点で、強打者を圧倒した。

4度目の対戦となった8回はスローボールも交え、最後は143キロのストレートで一ゴロに打ち取った。

9回は2点を失い、さらに2死一塁で5度目の対決は死球。田代に適時打を浴び1点差に迫られたが、後続を断って逃げ切った。

米田は前夜、小園のエールを半田真一監督(41)から伝え聞いた。「去年と同じ日、同じ第1試合。いい投球できるぞ」。3月23日。1年前は1学年上の小園がセンバツ初戦の県岐阜商に完封勝ちしていた。いい暗示になった。

試合前、半田監督は米田に「しっかり持ち味のストレート中心にかわさずに勝負してきなさい」と言葉をかけた。期待に応え「米田がエースということで最後までしっかり投げきってくれた。(3、4番は)振りも鋭く強かった。何とかインサイドを使わないとと、いうことでしっかり押し切ってくれたと思います」とたたえた。