第104回全国高校野球選手権群馬大会（7月9日開幕）の組み合わせ抽選会が16日、県内で行われた。

【展望】

投打ともに高レベルの前橋育英が県6連覇に挑む。

守備の中心は身長181センチ、体重87キロの大型右腕・生方碧莞（うぶかた・あい）投手（3年）。荒井直樹監督（57）が「チーム一」と認める抜群の身体能力の持ち主は、最速140キロの直球を軸に、強気の投球で相手を打ち取る。

打線は岡田啓吾主将（3年）、横倉拓実内野手（3年）、小田島泰成外野手（2年）と、スタメンに50メートル走6秒0の俊足を3人そろえる。足を生かした打撃で、今春県大会は5試合で54得点。強打を夏も続ける。

初戦は高崎東－渋川の勝者と対戦。渋川との対戦が決まれば、同カードは3季連続の対決となる。

王者を追うのは「機動破壊」の代名詞でおなじみの高崎健康福祉大高崎。昨夏から県大会3季連続準優勝を果たすなど、強力バッテリーを中心にこちらも投打ともにハイレベルだ。

今秋ドラフト候補にも挙がる清水叶人捕手（3年）は、二塁送球1秒78の強肩。高校通算22本塁打の強打で攻守ともにチームの要。エースの芹沢一晃投手（3年）は右ひじの疲労骨折から完全復帰。持ち味の制球力の高さでチームをけん引する。

初戦は勢多農林－東農大二の勝者と対戦。東農大二は甲子園春夏通じて8度出場の強豪。2回戦でぶつかれば屈指の好カードとなる。

昨秋王者の桐生第一は最速146キロ右腕のエースの北村流音投手（3年）、高校通算本塁打30本超の三塚琉生主将（3年）などタレントがそろう。昨秋の県大会、全5試合で7得点以上を記録する強打を発揮し、14年ぶりの夏甲子園出場を目指す。