昨夏、39年ぶりに甲子園に出場した帯広農が、地区開幕戦で快勝し、南北北海道大会地区予選の1番星を挙げた。

1回1死二、三塁、主将で昨夏、甲子園を経験した清水椋太遊撃手(3年)が、中越えに先制の2点適時三塁打を放ち流れをつくった。投げては、同じく昨夏の甲子園で登板したエース佐藤大海投手(3年)が、8回7安打2失点と粘投し、勝利を引き寄せた。

2日に野球部の副部長(当時)が死体遺棄の疑いで逮捕される事件が起きた。同日と、保護者説明会があった翌3日の練習を自粛。その後も生徒たちは、複雑な思いを抱えながら夏に臨んだ。チーム一丸で初戦を乗り越え、西川雄太郎監督(34)は「動揺がないわけがない。そういう中で、子どもたちが一生懸命、全力疾走してくれた。純粋に野球に取り組んでくれて、頼もしいなと感じた」と話した。