夏は17年以来の甲子園を目指す天理が、1年生コンビの活躍で8強入りした。2回無死一塁から大谷汰一外野手(1年)が左中間を破る適時二塁打で先制すると、この回だけで打者9人で5点。4回1死一、二塁では松本大和内野手(1年)が右へ3ランを放った。中村良二監督(54)は「オリックスの太田(椋)も1年から出ていたが、2人同時は記憶にない。2、3年生に刺激を与える意味で使っていたら、ずーっと打つんですわ」と満足そうだ。

背番号は部員投票で決まり松本が3、大谷が9となった。同監督は「認められて1ケタをつかんだ」と説明しつつ「夏までは期待してなかったんやけどなあ。バテたらすぐ代えます。2、3年は負けるな」とハッパをかけた。中学時代にボーイズリーグで全国制覇した経験のある松本は「3年生のためにも頑張ります」。大谷は「責任感を持ってプレーしたい」。7回には2年の赤埴(あかはに)克樹が2点本塁打。春夏連続出場へ、選手層が厚みを増した。【益子浩一】