春の長崎王者・波佐見が今春センバツ出場校の長崎日大との好カードを制し、ベスト4に進出した。
身長165センチの小兵左腕、渡辺大地投手(3年)が9回2失点で完投。最速は130キロ前後だが、巧みなゾーンへの出し入れで強力打線を手玉に取った。「コントロールがいいだけではダメなので、とにかく低めに投げることを意識しました」と、充実の汗をぬぐった。
小学生時代の“珍トレ”が、高い制球力の原点だ。「お父さんとのキャッチボールは、狭くて細い道で全力で投げていました」。周囲に住宅が立ち並び、左右の幅が2メートルほどしかない路地。制球を誤れば、軟式球が人さまの家屋を直撃する。「お父さんの知り合いの家ばかりだったので、当てても許してもらえたと思いますが(笑い)」。緊張感の中で研ぎ澄ました感覚が、今も指先に宿っている。
現西武の隅田知一郎投手(22)を軸に夏を制した17年以来の4強入り。「気持ちで向かっていきたいです」。25日の準決勝は壱岐-創成館の勝者とぶつかる。

