国学院栃木が宇都宮南を下し、37年ぶり2度目の甲子園出場を決めた。

5回までは両者1歩も譲らずシーソーゲームの試合。4-4で迎えた6回の攻撃、無死一塁で打席に立ったのは昨日の作新学院戦で160球投げた盛永智也投手(2年)。「『いけー!』と思った」という打球は勝ち越しの右越え適時二塁打。8回にも2点、9回にも1点追加。

盛永、平井悠馬投手(3年)、中沢康達投手(3年)の3人の継投で宇都宮南打線を4失点に抑えた。

柄目(つかのめ)直人監督(39)は「選手が粘り強く戦ってくれた。効果的な攻撃が出来ていた」と選手をたたえた。

先発の2年生エース盛永は5回2/3を12安打4失点。「前日の疲れはあった」と言うが試合前、監督に「いけます」と宣言。「1番をもらっている以上は0で押さえたかった。自分はまだまだ」とさらなる飛躍を誓った。

◆国学院栃木(こくがくいんとちぎ)1960年(昭35)創設の私立校。野球部も同年創部。生徒数は1249人(女子505人)。部員数は81人。甲子園出場は夏2度目。春は4度。柄目(つかのめ)直人監督(39)はOBで00年センバツに選手として出場。主なOBは元ロッテ渡辺俊介、ラグビー日本代表の田村優ら。栃木市平井町608。青木一男校長。

▽ソフトバンク宮田善久スカウト(国学院栃木OBで85年甲子園初出場時メンバー) 優勝おめでとうございます。センバツは4回出場していますが、夏は久しぶりでとてもうれしく思います。盛永投手をはじめ、2年生がよく頑張っていました。85年大会は初戦で負けたので、悲願の1勝を達成してください。

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