2地区で開幕し、浜松工が2-0で浜松商を退け、伝統校対決を制した。今夏県大会ベスト4の聖隷クリストファーは、11-1の5回コールドで横須賀に圧勝した。中部地区は20日に開幕する。

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浜松工の左腕エース・村松幸河(こうが)投手(2年)が、初先発を完封勝利で飾った。自己最速の133キロを記録し、4安打6奪三振。6回2死満塁の場面では捕手のサインに首を振り、勝負球のストレートで一飛に打ち取った。「完封できてうれしいです。直球が走っていたので、初回から完封を意識していました」。前日夜は「緊張して、5時間ぐらいしか寝られなかった」と振り返った。

浜松工に入学した理由は「兄と一緒に甲子園に行きたかった」。今夏の県大会で三塁手として出場した兄・洲(しゅう)さん(3年)は、3回戦で敗退(0●1掛川西)。聖地でプレーする夢を、弟が託された。試合前に兄から「140キロを目指せ」とエールを受けて発奮。地元のライバル校、浜松商を下した。

21日の2回戦・浜松市立戦も登板予定。古豪復活に向けて、まずは2年連続県大会出場を目指す。【山口昌久】