現時点で1位指名を公表しているのは巨人のみ。今年は突出した候補が少なく、1位は競合することが予想される。各球団のスカウトからは「1位候補12人がそろわない」という声も上がる。支配下の指名人数が減る可能性もある。

即戦力投手を狙う球団からは社会人では東芝・吉村や東京ガス・益田、大学生では富士大・金村、専大・菊地吏に加え、最近では沖縄大・仲地が注目を集める。昨年は逸材がそろっていた大学生左腕で今年挙がる名前は白鴎大・曽谷。競合となる可能性が高い。

「不作」と言われることの多い世代だが、高校生野手では、打力の高い有望な選手が多い。高校日本代表の高松商・浅野、大阪桐蔭・松尾を筆頭に、日本航空石川・内藤、誉・イヒネが続く。

大学生は、外野手では二刀流の日体大・矢沢に加え、スラッガーの早大・蛭間と中大・森下の評価は高い。内野手では俊足の亜大・田中、大学1年から出場する立大・山田が人気だ。【アマチュア野球担当 保坂恭子】