初の4強入りをかけ広陵と対戦した専大松戸は、3連投のエース、平野大地投手(3年)が2回につかまり、自らの悪送球も絡みまさかの6失点で降板。1回1/3を投げ6安打6失点。「ランナーを出して、自分のミスで大量点につながったのが敗因。納得のいく球を投げられなかった」と振り返った。

今大会は、最速151キロの速球を封印。今冬磨いた変化球の精度にこだわった。この試合も、真っすぐでカウントを整え、決め球は変化球。初回こそ、緩急を交えた配球で無失点に抑えたが、好打者そろうの広陵には通用しなかった。

悔いが残るのは、高校通算51本塁打を誇る“広陵のボンズ”こと真鍋慧内野手(3年)との対決だ。「体が大きくてオーラがあった」。初回に対戦し、96キロのカーブを右安打、「ストレートで真っ向勝負すればよかった。でも、好打者との対戦はいい経験。楽しかった」と全国の壁の厚さに、脱帽。「もっと真っすぐを磨いて、今度は強い真っすぐで真っ向勝負したい」と力を込めた。

敗戦も、甲子園で3試合を戦い、2試合に完投勝利。「甲子園は思った以上にいいところでした。この悔しさを夏につなげて、もう1度ここに帰ってきたいです」。平野は力強く誓った。