山梨学院・林謙吾投手(3年)が毎回安打を打たれながら1失点で踏ん張った。センバツで毎回被安打でも1失点以下で完投したのは、96年1回戦の東海大仰星戦で毎回の10安打を許し完封した三浦貴(浦和学院)以来27年ぶりになる。ここまで42回2/3で四球はわずか2個(死球も2個)。無駄な四球を出さず、ピンチを広げない。

林は3月18日の開会式直後、永岡文科相の始球式に次いで大会第1球を投げた。センバツで大会最初の球を投げ、最後の球も投げれば69年上西博昭(三重)以来54年ぶり6人目となる。勝てば春夏を通じ山梨県勢の初V。先日のWBCで侍ジャパンの最初と最後の球を投げた大谷翔平のように、最後のマウンドに立って感動のドラマを呼ぶか。1週間500球以内の球数制限まではあと160球ある。【織田健途】

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