近江(滋賀)が金光大阪に1点差で敗れ、春の近畿大会で2年連続4強入りとはならなかった。

1点を先制した直後の3回。先発の西山恒誠投手(2年)が四球と連打で逆転を許し、2番手中谷元祇投手(2年)も犠飛を浴びて3点目を奪われた。なおも2死一、二塁のピンチで河越大輝投手(2年)がマウンドへ。打者1人で切り抜けると、4回以降はスコアボードに0を並べ続けた。

3回に中村駿介内野手(2年)が左中間に三塁打を放ち、続く打者の犠飛で生還し先制。2点ビハインドの8回には、2死満塁から中村が右前に適時打を放ち1点差としたが、打線が金光大阪のキャリー・パトリック・波也斗投手(3年)の前に追いつくことはできなかった。

多賀章仁監督(63)は「本来のキャリーくんじゃないと思う。何とかなるかなと思っていて。でも2点しか取れなくて。夏に向けてたたみかける攻撃力が課題になる」と攻撃力強化が必要だと説いた。さらに、前日27日には練習試合を行っており、この日は連戦。「野手の中で疲れがあるのかなと感じた。体力と精神力のパワーアップが明確な課題として見えてきた」。2年連続の夏の甲子園出場へ、野手陣強化をキーポイントに挙げた。