今年も、熱い夏がやってくる! 第105回全国高校野球選手権大会(8月6日開幕、甲子園)に向けた各都道府県大会の本格的な開幕を前に、日刊スポーツ高校野球特集「ピカイチ」連載を今年もお届け。この夏、担当記者が推す全国のキラリと光る選手、学校を全4回で紹介する。「ピカイチ投手編」では、今秋ドラフト候補に挙がる霞ケ浦(茨城)の最速150キロ右腕、木村優人投手(3年)をピックアップ。本格派エースが、19年以来4年ぶり3度目の聖地を目指す。

霞ケ浦の本格派右腕、木村の成長はとどまるところを知らない。今春県大会準々決勝の岩瀬日大戦では7回から登板し、自己最速を2キロ更新する150キロをたたき出した。

昨秋大会からエースを任される。準決勝までの4試合すべてを完投。うち2試合は完封し、「秋でプロになりたい気持ちが強まりました」と一気にドラフト候補へ名乗りをあげる投球を披露した。広島遠藤淳志ら数々の投手をプロの世界に送り込んできた高橋祐二監督(63)は「直球を力感なく投げられます。どの球種もフォームが一定なので、決め球にも使える」と絶大の信頼を置いている。

今春県大会での敗戦が木村の投球スタイルに変化をもたらした。準決勝の土浦日大戦に先発し、力強い直球と得意のカットボール、鋭く落ちるスプリットを駆使し、8回10奪三振。犠飛で与えた1失点に抑え完投する活躍だったが、1球に泣き0-1で敗れた。「1球に対するこだわりが強くなり、相手バッターの特徴を考えながら意図を持って投げるようになりました」と投球に深みが増している。

茨城大会は8日に開幕。初戦は13日に土浦三と科技学園日立の勝者と対戦する。Aシードで迎える今大会は、木村もメンバー入りしていた21年夏から4連敗中の土浦日大が最大のライバルだ。「最終学年になり、土浦日大に勝つために練習してきました。必ず決勝で倒して甲子園に行きます」と闘志を燃やした。最速150キロ右腕の活躍で難敵を退けた先に、4年ぶりの聖地が待っている。【村山玄】

◆木村優人(きむら・ゆうと)2005年(平17)6月1日生まれ、茨城県土浦市出身。5歳時、斗利出ベアーズで野球を始め、中学は霞ケ浦高校付属ボーイズ(現阿見ボーイズ)でプレー。霞ケ浦では1年春から外野手としてベンチ入り。2年秋からはエースを任される。50メートル走6秒5、遠投100メートル。目標とする選手は、広島遠藤淳志。184センチ、76キロ。好きな歌手は西野カナ。右投げ左打ち。