神戸学院大付初の女子部員である鬼澤日和内野手(3年)は「勝利の女神様」。

ユニホームを着た女神様は、ひときわ目立つ高い声でスタンドからナインを奮い立たせる。

兄の影響で小4から野球を始めた。兄は3年前に同校で主将を務めたが、コロナ禍の影響で甲子園への夢を絶たれた。妹は兄のためにもマネジャーではなく部員になることを決意。岩上監督(47)に直談判しに行くと「人数制限もしていないし、未経験の選手もいる。いろんな野球を学んでほしい」と了承された。

やると決めたらやる頑固な性格。練習はすべて男子部員と同じメニューをこなす。体力的な面で後れを取ると、チームメートが支えてくれる。優しい仲間に感謝し「みんなの妹みたいな存在なんです」と笑顔で話す。

2年連続で主将を任される峯松倖生捕手(3年)が「なくてはならない存在」と話すほどの影響力を持つ鬼澤は、学校の生徒会長も務める。114人の部員を抱える大所帯の野球部が学校を引っ張っていくために活動を始めた。「公式戦に出られない中でも、野球部に貢献したい」。勝利の女神様は、甲子園でほほ笑むことができるか。