【台北(台湾)1日=柏原誠、保坂恭子】馬淵ジャパンが、初優勝へ快勝発進した。U18W杯の初戦スペイン戦で、馬淵史郎監督(67=明徳義塾監督)が調子を見極めて選手を起用した新打線がつながり、2回までに8点を先制。9安打を放ち、10-0で6回コールド勝ちを収めた。投手陣は先発の東恩納蒼投手(3年=沖縄尚学)から、4人の継投で0封リレーを飾った。

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台湾のじめじめした蒸し暑さを、侍戦士がバットではねのけた。馬淵監督は「できすぎかなという感じもあるんですけど、勝てて良かった」と話した。

狙い通りの“馬淵野球”だった。初回、先頭から寺地と小林が連続で四球。3番に入った丸田が犠打でつなぐと、4番森田の中犠飛で1点を先制。相手の失策も絡み、緒方の1安打のみで一挙3点を先制した。

7イニング制のW杯で、先制点は重要な意味合いを持つ。悩み抜いた打順は、選手のコンディションを優先。台湾入り後に打撃が上向いた小林を2番に入れ、木製バットに慣れて本調子を取り戻した丸田を3番に。先頭から俊足巧打の選手を並べ、一気に流れを引き寄せた。3位に終わった昨年のW杯を知る指揮官は「中盤勝負なんて考えていたら、とんでもないことになる。調子のいい選手を上位に置いて、早くリードして逃げ切る。やっぱり先制点は大きい」と言う。

選手の意地もある。自チームでは上位打線を打っている選手ばかり。緒方、橋本、知花らは「下位からチャンスをつくろう」と誓い合っていた。コールドを決める三塁打を含む3安打を放った緒方は「つなげたところが、本当に良かった」と笑った。

試合ごとに打順を組み替える可能性がある。馬淵監督は「短期決戦だから、調子がいい選手を使わないと」。この日も控え野手全員を含めた16人が出場し、経験を積んだ。初優勝への道のりは、始まったばかりだ。