秋季高校野球北信越大会が14日、福井県で開幕する。5年ぶりに秋新潟県王者に返り咲いた日本文理は1回戦で敦賀(福井4位)と対戦する。強力打線をけん引するのは3番に座る主将の野口壱矢右翼手(2年)。県大会終盤に調子を上げてきた主砲がチームを「北信越のてっぺん」に導く。

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野口主将から発せられる言葉に自信がにじむ。「緊張より、楽しみとかワクワクの方が全然、強い」。シード校を作らないフリー抽選となった秋県大会で日本文理は今夏8強が5校そろう激戦ブロックを勝ち抜いて優勝を決めた。「あのブロックを勝ち抜いたことはすごく自信になった」とチームの成長をかみしめた。

県大会は「強打の日本文理」を見せつけた。6試合で87得点、チーム打率4割3分2厘の数字を誇り、決勝の帝京長岡戦でも26安打で24得点と圧勝した。

それでも野口は自身の結果には満足していない。4回戦の新潟県央工戦(4-2)まで9打数2安打と落ち込んでいた。「調子が悪くなったら、だめな方向に走っていきがちなんですけど、それはやめて。原点回帰じゃないですけど、いい球を打つことだけに集中した」。準々決勝以降は13打数7安打、大会打率も4割9厘まで上げた。

4連覇を狙った夏、準々決勝で東京学館新潟に6-7でサヨナラ負けを喫し、野口も右翼手としてその悔しさを味わった。その翌日に「自分しかいない。俺がやらないと」と新チームの主将になることを決心し、立候補した。迎えた秋。県制覇という最高の形でスタートさせた。「県大会は仲間に助けられた。迷惑をかけた分、北信越は自分が引っ張っていきたい」。新チーム始動時から目標に掲げる「神宮大会出場」へ。北信越のてっぺんを取りにいく。【大島享也】

 

◆野口壱矢(のぐち・いちや)2006年(平18)6月26日生まれ、長岡市出身。上通小3年から新組ホワイトソックスで野球を始める。中之島中では軟式野球部に所属。日本文理では1年秋からベンチ入り。憧れの野球選手はカブスの鈴木誠也外野手。180センチ、80キロ。右投げ左打ち。血液型O。