第106回全国高校野球選手権静岡大会の1回戦が、今日6日から県内10球場でスタートする。注目校などを紹介する連載「夏に煌めく」の最後は、同日に初戦を迎える熱海と磐田農。
磐田農は、パワーアップした肉体で目標の16強を目指す。沼津商から部員を借りる特別措置で単独名で出場する熱海は、唯一の3年で主将の矢吹諺(げん)投手を中心に夏1勝を目指す。
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磐田農が“米パワー”で下克上を狙う。14年ぶりに初戦突破した昨夏は、実力校の掛川工(5○2)、磐田東(3○1)を撃破。それまで公式戦未勝利だったチームが2勝を飾った。昨秋に部長から監督に就任した杉本進監督(27)は「今年も投打に底力はある。冬を越えてパワーもつき、ようやくかみ合ってきた」と手応えを口にした。
その源が「お米」だ。学校創立は1896年で、県内農業高で最も古い歴史を持つ。そんな同校らしく? OBからの差し入れにより、毎日マネジャーが20合の白米を炊いている。選手は練習の合間に1日2個の特大おにぎりを腹に入れ、筋トレと合わせて肉体改造。最近6カ月でチーム平均体重は3キロ増え、投打で力強さが増してきた。
今日6日の1回戦は、昨秋県16強の三島南と対戦する。鈴木七斗主将(3年)は「自分たちを信じて、すべてを出し切る。昨年のように粘る野球を見せたい」と気合十分。エース右腕の太田壮赳投手(3年)は昨夏、中継ぎで3試合に登板して11回2/3を5安打無失点に抑えチームの3回戦進出に貢献。「最後の夏。気持ちを前面に出し、悔いのない投球をしたい」と力を込めた。目標の「ベスト16」に向け、全力で番狂わせを狙っていく。【山口昌久】

