<高校野球滋賀大会:立命館守山10-0彦根工>◇6日◇1回戦◇皇子山
彦根工(滋賀)北川尚貴記録員(3年)は今春マネジャーとして野球部に加わった。最初で最後の夏が終わりを告げた。小学6年から現在まで少年野球チームや高校野球の練習試合で約7年間審判員を務めた。選手としての経験は中学まで。入部のきっかけは、同校の伊藤国彦監督(57)が、審判として試合を支えるほか、普段は生徒会副会長としてまとめる立場にあり、授業態度も含めて一目を置く信頼があったからだ。
硬式球を打つことも初めてだった。「フライやライナーが飛ばなかったんですが、半年間で勢いよく振り出せば定位置に飛ぶようになった」。視線は、ノッカーでできたマメのある左の手のひらに。後輩には「ナオキングさん」と愛称で呼ばれ、充実した半年間だった。学業も精を出し、全校生徒代表で企業と連携した研究品をドイツで展示し、発表した。
今後の夢は審判として、腕を磨き、大好きな野球を支えることだ。「受け入れてくれたみんなに感謝しかない。まずは、滋賀高野連の審判として甲子園に出場して、いずれはプロ野球の審判員になりたい」。まだまだ、白球を追い続ける。【中島麗】

