甲子園に春夏7度導き、22年10月から篠山産の監督に就任している長沢宏行監督(71)が、同校では初めての夏1勝を手にした。
神村学園(鹿児島)では監督で05年センバツ初出場で準優勝。創志学園(岡山)でも甲子園に6度導き、阪神西純矢投手(22)らを輩出。篠山産の監督として初めて迎えた昨夏は初戦敗退に終わっており、兵庫の夏で初めて勝利をおさめた。
1点を先制された直後の3回には「勝負をかけた」と先発捕手への代打が安打で出塁。次打者の二塁打で生還させた。
2点を先行されたタイブレークでも攻撃の伝令を送り、安打でチャンスを拡大。最後はエースの波部仁奈投手(3年)がスクイズを成功させて逆転サヨナラ勝ち。試合を決めたスクイズに「どんな球でもやってやろうという気持ちでした。1勝して監督に恩返ししようと思っていた。うれしかったです」と長沢監督に兵庫での夏1勝目をプレゼントした。
長沢監督も勝利に目尻を下げた。「夏、勝てなかったからこのまま勝てんのちゃうかなと思っていた。一つ勝ちたいなと思っていた。一つ勝つ大変さと公立の先生の大変さは身に染みて分かりましたね。この1勝は私学の人を集めての1勝とは違うと思いますね」と余韻に浸った。
篠山産は甲子園出場0度の公立校。次戦に向けては「1つ1つ重ねていくだけ」と一戦必勝を誓った。

