今春センバツ出場の関東第一が、二刀流・坂本慎太郎投手(2年)の投打にわたる活躍で7回コールドで足立新田を破り、5回戦進出を決めた。

背番号7がマウンドで躍動した。「3番・投手」で先発出場した坂本は1回表1死三塁、遊野選で三塁走者を迎え入れ、先制点を挙げた。その裏、先発のマウンドに立つと、真っすぐとチェンジアップを軸に3者連続三振を奪い、波に乗った。3回を投げ、1安打無失点。「チームが乗るような投球を心がけているので、しっかり投げられた。今日は球速を抑え、しっかりとコントロール意識しながら抑えられました」と、手応えを口にした。

二刀流、完全復活だ。昨年11月29日に左肘を手術した。「ケガをした時は、ちょっと心が折れかけました」。12月下旬からキャッチボールを始め、センバツでは野手に専念した。弱い自分は見せたくない。U12、U15代表も経験した左腕に「もう投手は辞めたのかな?」。そんなうわさが耳に入っても「うちのチームは投手がいいから」とケガを隠し通した。春の大会後、投手としても復帰。チームのために今夏は二刀流として出場する。「投手も野手もどちらも好きなので」と笑みを浮かべた。

坂本には、甲子園を目指す支えがある。健大高崎の2年生エース佐藤龍月投手と交わした約束だ。U15代表で同部屋となって以来、休みにはお互いの家を行き来する程の大親友になった。「『いつか甲子園の舞台で対戦しよう』と約束したんです」。今春センバツは初戦で敗退し、テレビで佐藤の活躍を見守った。「正直悔しさはありましたが、まだあと3回チャンスがある。この夏、実現できるように頑張りたい」。親友と誓った夢の舞台へ-。1戦ずつ勝ち進む。【保坂淑子】

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