<全国高校野球選手権:石橋5-0聖和学園>◇13日◇2回戦
紫のタオルで汗を拭う。春夏通じて同校初の甲子園。先発を任された斎藤佑は、4回4安打4四死球4失点でマウンドを降りた。「今日の試合は、自分のせいで終わってしまった」。自責の言葉が続く。「自分の弱さ、情けなさ…。そういう気持ちでいっぱいです」。淡々と振り返った。
元日本ハム斎藤佑樹氏(36)と同姓同名。06年8月21日に同氏が早実(西東京)で甲子園初優勝した198日後の07年3月7日に生まれた。両親が名前に入れたいと希望した「樹」に、画数がいいことから「佑樹」。「『佑』は人を助ける、『樹』は樹木のように大きく育つように」という意味が込められた。
アナウンスで「斎藤佑樹」が響くと、甲子園がどよめいた。「プレッシャーもありましたが、自分は自分だと心がけてプレーしました」。重圧に負けじと、粘り強く投げた。「これから先、こんな経験もないと思う。すごい楽しくて、一瞬に感じたんですけど、この仲間とここまで来られて本当によかったです」。憧れの甲子園でのひと時をかみしめた。今後は、野球を続ける予定はないという。将来は「いろんな人と関わりたい」。名前のように、人を助けられる大人になる。【浜本神威】
◆同姓同名 聖和学園・斎藤佑樹は06年夏優勝の斎藤佑樹(早実)と同姓同名だった。著名選手と同じ主な例では98年夏に江川卓(駒大岩見沢=一塁手)が登場。13年夏には延岡学園の控えに原辰徳(外野手)がいた。14年夏にはイチローの本名と同じ鈴木一朗(山形中央=二塁手)が出場。

