新庄先輩、やったばい! 日本ハム新庄監督の母校、西日本短大付が2年連続8度目の優勝を決めた。6番山下航輝捕手(3年)がソロ本塁打を含む2安打1打点の活躍。2回先頭で中堅バックスクリーン右へ推定130メートルの衝撃アーチをかけた。2年連続で決勝で1発を放ち、大一番で再び勝負強さを発揮。3季連続の甲子園出場は県勢では平成以降初の快挙となった。夏の甲子園は8月5日に開幕する。

   ◇   ◇   ◇

着弾を確認すると、山下が右のこぶしを高々と突き上げた。衝撃アーチに外野芝生席まで埋まった観客もどよめく。騒然とする中、ダイヤモンドを周回した。

「完璧でしたね。バックスクリーンに(本塁打)はないですね」

文句なしの一打だった。1-0で迎えた2回先頭だ。甘く入った真ん中カットボールを仕留めた。打球は中堅バックスクリーン右へ飛び込んだ。170センチ、72キロと小柄も、高校通算19号は推定130メートルの特大ソロ。自身にとって決勝での1発は2年連続だ。大一番に“持っている男”ぶりを証明し、思わず照れ笑いを浮かべた。

「自分は『いいところで打つな~』って思いますね。流れを持ってくることもできたので」

グラウンド外でも、存在感は際立つ。1年秋の文化祭だった。4番に座る佐藤仁内野手(3年)、背番号15の田渕尊内野手(3年)と「燃えろ獅子団」と命名した音楽グループを結成。2人がボーカル役を務め、山下はクラシック・ギターを手に、瑛人のヒット曲「香水」を全校生徒の前で披露した。「N1グランプリ」と呼ばれる同祭恒例の出し物コンテストで入賞こそ逃すも、場内は大盛況。「ほんとに偉大な方」と尊敬する新庄大先輩に負けないエンターテイナーぶりを持っている。

出場132チームの「激戦区」を2年連続で制し、新庄監督も自身のインスタグラムにて祝福のメッセージを寄せていた。「見に来てもらえるだけでパワーになります。見に来てほしいです」と目を輝かせ、ナインの思いを山下が代弁した。

3季連続甲子園出場は県勢では、平成以降初めての快挙となった。昨夏は16強入りし、今春センバツは8強入り。次は92年夏以来の全国制覇へ-。西短ナインの挑戦が始まる。【佐藤究】

◆山下航輝(やました・こうき)2007年(平19)12月17日生まれ、福岡県八女市出身。小学2年から野球を始め、黒木中では筑後リバーズでプレー。西日本短大付では2年春に背番号「12」で初ベンチ入り。高校通算は19本塁打。好きなプロ野球選手はレッドソックス吉田正尚。170センチ、72キロ。右投げ左打ち。

【夏の高校野球特集ページ】47都道府県の日程、結果、トーナメント表はこちら>>>