今春、6年ぶりに出場したセンバツで8強入りを果たした花咲徳栄が、悲願の甲子園切符を懸けて夏に挑む。

10日の初戦では、幸手桜・吉川美南・松伏・三郷工業技術の連合チームと対戦する。くじを引いた本田新志主将(3年)は「相手関係なく、どんなチームでも全力を尽くしてやるだけなので。甲子園で日本一を取ることが目標です」と胸を張った。

チームを率いる岩井隆監督(56)は同校グラウンドで行われた12日の練習で「簡単には勝てない。今年の埼玉もレベルが高い」と気を引き締めながらも、「最後までしっかり準備して優勝を目指したい。盤石な安定感をもって戦いたい」と力を込めた。

チームの中心にいるのが、副将兼ゲームキャプテンを務める監督の息子の岩井虹太朗内野手(3年)だ。「家に帰れば普通の親子。でもグラウンドでは監督と選手です」。監督と息子という立場についても、「やりづらさはないです」と自然体で話す。

今年はリードオフマンとしてチームを引っ張る役割を担う。「強みは打撃だと思います」とチームを分析しながら、「とにかく塁に出ることが自分の仕事」と責任感をのぞかせた。

父は監督として、息子は副将として、それぞれの立場から夏の頂点を目指す。

なお、投手陣では最速148キロを誇るプロ注目の黒川凌大(3年)が大黒柱。元柔道アジア女王の母を持つ右腕について、岩井監督は「スライダーは一級品。最後は黒川と心中することになると思う」と大きな期待を寄せている。【会田京叶】