専大松戸(千葉)・門倉昂大投手(3年)は試合を終え、「監督には感謝しています」と門倉は持丸修一監督(78)への思いを吐露した。「ピッチャーとしての部分は全部監督と一緒に作った」というほどの信頼関係で結ばれた師弟。専大松戸に進学したのも、ソフトバンク上沢直之投手(32)など数々の名投手を育てた手腕に引かれてのことだった。

名将からも「本当に我慢と辛抱が出来る子」と目をかけられた。投球練習中も頻繁にコミュニケーションをとった。特に昨冬の「腕を速く振れ」というアドバイスをもとに練習に励み、球速は139キロから145キロへ上昇。監督の助言によるやや腕を下げたフォームへの改造も実を結び、センバツではチームを4強に導いた。

門倉がリリーフ登板し、5回2/3を無失点に抑えた準々決勝の市船橋戦のあと、持丸監督は「あの子でだめならもう仕方ない」と言った。その言葉どおり、この日マウンドに立ったのは最初から最後まで門倉だった。

「あそこを抑えるのがエース」と9回に浴びた逆転本塁打を悔いた門倉と、「負けたのは監督の責任です。門倉は最高でした」と称賛した持丸監督。その対照的な姿は、2人が3年間で預け合った信頼を物語っていた。【服部航大】

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