第108回全国高校野球選手権(5日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が1日、オンラインで行われた。
◇ ◇ ◇
19年夏の甲子園王者・履正社(大阪)が、7年ぶりの日本一を目指して出陣する。初戦の相手は大会第7日の11日の第3試合、全国最多174チームが出場した愛知大会を勝ち抜いた享栄に決まった。祖父の辻哲也さん(元中日外野手、24年死去)、父の辻竜太郎西武2軍野手チーフコーチ(元外野手、50)と3世代でプロを目指す主将の辻竜乃介内野手(3年)も表情を引き締めた。「すごく歴史がある。すごく良いピッチャーが何人もいるので、しっかり対策は取って履正社の野球ができれば」。
抽選会前には甲子園練習を行い、ノック守備や打撃練習で約20分間、充実の汗を流した。「この舞台で野球ができるんだなっていう実感が湧いてきました。みんな興奮して自分たちのプレーできないかなと思ったんけど、いつも通りできていた」とうなずいた。
父の竜太郎さんからは、甲子園出場決定後「よかったな」と祝福され、「こっからどれだけ結果出せるかが本当の強さなんじゃないか」と激励された。初戦を突破すれば父の母校、松商学園と2回戦で対戦する可能性がある。父からは「1回戦で当たるのは勘弁してくれ」と言われていたことを明かして笑った。父は92、93年と2度甲子園に出場して4番も務めた。ともに初戦敗退で1つ勝てばまず父を超えることができる。
高校通算21本塁打を誇る右のスラッガー。大阪大会7試合で66得点をマークしたチームを甲子園でも引っ張る。「ホームランが一番の打者でのロマンだと思いますし、直接点につながる」と場面によっては狙っていく。「(甲子園は)思っていた以上に広いんですけど、自信はあります」。持ち前の力強いスイングで、夏の主役に躍り出る。【佐藤妙月】
◆辻竜乃介(つじ・りゅうのすけ)2008年(平20)10月5日生まれ、神戸市出身。向洋小1年から六甲アイランド少年野球部で野球を始め、6年時に阪神ジュニアに選ばれた。向洋中ではヤング神戸須磨クラブに所属し、23年のU15日本代表に選出。履正社では1年秋からベンチ入り。祖父哲也さんと父竜太郎さんはともに元プロ野球選手。50メートル走6秒2。身長183センチ、体重88キロ。右投げ右打ち。

